ウェディングブーケを例にしたシリカゲル乾燥と自然乾燥


挙式後に、製作者は速やかにブーケを回収しなければならない。花は、7分咲き~満開したばかりの新鮮さがある時に乾燥させなければならないのだが、挙式後のブーケは、刻々と劣化が進んでいる。特にバラは高い温度に弱い性質があり、かなり痛んでいるかもしれない。あるいは、全く使えないかもしれない。

ブーケを回収後、解体して使える物を選ぶ。実物大での完全再現ではなく、小さめに構成することを目標にする。

大きな花は、茎から切り離す。花の上から二つ折りにしたワイヤーを入れて貫通させて、花の根元に出す。花の上から、ロウソクの蝋を花弁の根元に滴らして補強を行い、崩れを防止する。粒子の大きさがドライフラワー用に作ってあるシリカゲルの中に、花を埋めて乾燥させる。茎は吊るし干しにする。乾燥を確認後、花と茎をワイヤーを使い繋げる。茎が使えない場合は、ワイヤーとフラワーテープを使い茎を自作する。

小~中くらいの花は、シリカゲルの中に埋めるか、風通しの良い場所で花を下にして吊るし干しにする。天候が悪い場合はエアコンを使い、腐らないようにする。乾燥を確認後、崩れる部分は接着剤を使い固定する。崩れ防止スプレーを持っている場合は、適時使う。

防虫スプレーをして、組み立て、飾る。

上記作業を行う余裕がない場合は、簡単な方法で乾燥させる。使えそうな物を選び、花と茎を切り離すことはせず、花を下にして吊るし干しにする。天候が悪い場合はエアコンを使い、腐らないようにする。乾燥を確認後、崩れる部分は接着剤を使い固定する。組み立て、飾る。劣化は早いことで、カビや虫がでる前に捨てる。
posted by ドライフラワー at 17:54日記

ドライフラワーに出来る草花


様々な植物がドライフラワーに出来る。どのように乾燥させるか、1つ1つ地道に実験を行い、経験を積んでいく。初心者ならば、ローダンセ、ヘリクリサム・ペーパーデージー、ヘリクリサム・ハナカンザシのように、質感がドライフラワーに近い、水分が少なそうな植物を使えば失敗はない。切り取り、茎にヒモをつけて、湿気がなさそうな部屋で花を下にして吊るし干しにする。

外に普通にある野草を使う場合は、状態が良い物を選び、よく振ってゴミを落とし、防虫スプレーをしてから吊るし干しにする。小さな穴が複数ある物には虫がいて、防虫スプレーをしても穴の中にいることで効かないことがある。室内で繁殖させないためにも処分するほうが良い。
posted by ドライフラワー at 18:00日記

日本での呼称


自然の花、葉、茎、果実等を乾燥させて、装飾等に使う物をドライフラワーと呼ぶ。

英語圏の Dried flowers という言葉が、昭和期にドライフラワーというカタカナ言葉になり、定着したことが考えられる。それ以前は、趣味にしていた人々は呼称も分からずに細々と試行錯誤の自己流で製作していた状況だった。

原料として使う場合の乾燥させた植物は乾燥花、乾燥葉と呼ばれることがあるが、一般語ではない。乾燥させた花、乾燥加工した花、等の短縮表現であり、国語辞書には掲載されていない。また、1965年頃に「乾燥=ドライ 花=フラワー」として考え、観賞用として製作した乾燥植物にドライフラワーと名付けて販売した人がいた。

posted by ドライフラワー at 14:46日記